MWO申請

MWO申請の必要書類とは|申請時に提出する主な書類

MWO申請では、企業情報や求人情報の登録に加え、制度上必要とされる複数の書類を提出する必要があります。

ただし、「MWO申請」と呼ばれている手続は、制度上は Company Accreditation(企業情報登録)Balik-Manggagawa Contract Verification(既存の海外就労記録がある人材の雇用契約確認手続) の2つに分かれており、制度目的が異なるため、提出される書類の種類や構成も大きく異なります。

このページでは、MWO申請で提出される主な書類と、その制度上の意味を整理します。

この解説ページの前提

本ページでは、検索上の分かりやすさを優先して、Company Accreditation(企業情報登録)Balik-Manggagawa Contract Verification(既存の海外就労記録がある人材の雇用契約確認手続)Job Order / Manpower Request(求人情報登録)Master Employment Contract(雇用条件書) という表現を用います。

また、本ページでは、Company Accreditation を新規採用に向けた企業情報登録・求人情報登録の手続、Balik-Manggagawa Contract Verification を既存の海外就労記録がある人材について雇用契約を確認する手続という概念で整理しています。

さらに、本ページでは、Company Accreditation の書類を 企業情報・求人情報・雇用条件・送出機関 の4つのまとまり、Balik-Manggagawa Contract Verification の書類を 雇用契約・労働者本人資料・就労証明・採用経緯・雇用主資料 のまとまりで整理しています。

MWO申請書類の基本構造

MWO申請で提出する書類は、単に形式的に添付する資料ではありません。提出された書類をもとに、申請主体、求人内容、雇用条件、送出機関との関係などが制度上確認されます。

ただし、必要書類の見え方は申請類型によって異なります。まず大きく分けると、次の2つの構造があります。

MWO申請書類の2つの基本構造

Company Accreditation
・企業情報
・求人情報
・雇用条件
・送出機関

Balik-Manggagawa Contract Verification
・雇用契約
・労働者本人資料
・就労証明
・採用経緯
・雇用主資料

つまり、MWO申請の書類は、海外就労制度の中で求人を登録し、雇用条件を確認し、どの送出機関と進めるか、または既存就労者の雇用契約を確認するための制度資料といえます。

MWO申請書類の基本構造

MWO申請

Company Accreditation
企業情報 + 求人情報 + 雇用条件 + 送出機関

または

Balik-Manggagawa Contract Verification
雇用契約 + 本人資料 + 就労証明 + 採用経緯 + 雇用主資料

この基本構造を押さえておくと、なぜその書類が必要なのか、どの書類同士を見比べるべきかが分かりやすくなります。詳しくは、MWO申請で登録する内容|企業情報と求人情報 もご参照ください。

MWO申請書類の体系図

Company Accreditationで提出される書類は、ばらばらに存在しているわけではありません。制度上は、企業情報、求人情報、雇用条件、送出機関という4つのまとまりで整理できます。

MWO申請書類の体系図

MWO申請

Company Accreditation
(企業情報登録・求人情報登録)

提出書類

企業情報
・Application Form
・登記簿
・代表者パスポート

求人情報
・Job Order / Manpower Request

雇用条件
・Master Employment Contract
・Employment Conditions
・Salary Breakdown

送出機関
・Recruitment Agreement
・DMW License

一方、Balik-Manggagawa Contract Verificationでは、求人を登録するのではなく、特定の労働者について既存の雇用契約を確認することが中心になります。

Balik-Manggagawa Contract Verificationの書類構造

Balik-Manggagawa Contract Verification

提出書類

雇用契約
・Employment Contract

労働者本人資料
・パスポート
・在留カード

就労証明
・在職証明書
・給与明細

採用経緯
・Sworn Statement

雇用主資料
・代表者パスポート
・登記簿

このように整理すると、MWO申請の必要書類は単なる書類一覧ではなく、制度上確認される項目ごとに構成されていることが分かります。

制度根拠から確認したい方へ

このページでは、MWO申請で提出する必要書類を、企業情報、求人情報、雇用条件、送出機関というまとまりで整理しています。これらの書類がなぜ必要になるのか、どの手続とどの制度根拠に対応しているのかを確認したい場合は、次の解説ページもあわせてご覧ください。

MWO申請の制度根拠|DMW法令・通達から申請構造を理解する

Company Accreditationの必要書類

Company Accreditationは、日本企業がフィリピン人材を採用するための求人を登録するための手続です。フィリピンの海外就労制度では、日本企業がフィリピン人材を採用する場合、まず企業情報と求人情報を制度上登録する必要があります。

Company Accreditationでは、次の2つの情報を中心に登録します。

Company Accreditationの中心となる登録内容

・企業情報
・求人情報

これに加えて、求人内容を確認するための雇用条件書類や、送出機関との提携関係を示す書類も併せて提出します。

申請書(Application Form)

まず、企業の基本情報を登録するための申請書を提出します。

Application Form
(申請書)

この申請書には、次のような企業情報が記載されます。

申請書に記載される主な企業情報

・会社名
・会社所在地
・代表者
・業種
・従業員数
・提携する送出機関

この情報は、企業情報を制度上登録するための基礎情報になります。企業情報の位置付けは、企業情報の登録とは|MWO申請で登録する企業情報 でも整理しています。

求人情報(Job Order / Manpower Request)

次に提出するのが、求人内容を登録するための書類です。

Job Order / Manpower Request
(求人情報登録書類)

ここでは、次のような求人情報が登録されます。

求人情報として登録される主な内容

・職種
・募集人数
・給与水準
・在留資格

この書類により、フィリピン政府の海外就労制度の中で正式な求人として登録されます。求人情報の役割は、求人情報の登録とは|MWO申請で登録する求人内容 でも詳しく整理しています。

雇用条件(Master Employment Contract)

求人内容の根拠となる雇用条件も、契約書として提出されます。

Master Employment Contract
(雇用条件書)

この契約書には、次のような内容が記載されます。

雇用条件書で確認される主な内容

・勤務地
・契約期間
・基本給与
・労働時間
・社会保険
・住宅条件
・帰国費用
・契約解除条件

さらに、次の附属書が添付されます。

主な附属書

Annex A
仕事内容および資格要件

Annex B
Salary Breakdown
(給与内訳)

これらの書類により、求人内容と雇用条件の整合性が確認されます。とくに賃金条件の整合は、雇用条件書とSalary Breakdownが一致しないとどうなるか|MWO申請で補正になりやすい賃金条件の確認ポイント で個別に確認できます。

送出機関関連書類

Company Accreditationでは、フィリピン側の送出機関との提携関係も確認されます。

主な提出書類は次のとおりです。

送出機関関連の主な提出書類

・Recruitment Agreement
・送出機関のDMW Licenseの写し
・送出機関代表者のパスポート写し

Recruitment Agreementは、日本企業と送出機関の提携関係を示す契約書です。この書類により、どの送出機関が当該求人案件を取り扱うのかが制度上確認されます。関連ページとして、送出機関との提携とは|Recruitment Agreementの概要Recruitment Agreementで補正になりやすいポイント|送出機関との提携書類で確認したい実務上の論点 もあわせてご覧ください。

公証役場・認証手続をあわせて確認したい方へ

送出機関関連書類の中には、日本側で公証役場の手続が問題になるものがあります。
とくに Recruitment Agreement や Special Power of Attorney(SPA)を含む案件では、
何が公証対象になるのか、どのような署名認証が行われるのか、
何を持参するのか、認証後に何が必要になるのかを分けて確認した方が整理しやすくなります。

企業証明書類

企業の実在性を確認するために、次のような資料も提出されます。

企業証明のための主な資料

・登記簿謄本(履歴事項証明書)
・企業代表者パスポート写し

これらは、雇用主の実在性や代表者の本人確認を行うための資料です。会社名・住所・代表者名の表記整合は、会社名・住所・代表者名の表記がずれるとどうなるか|MWO申請で補正になりやすい確認ポイント で整理しています。

提出資料の英訳が必要になる場合があります

MWO申請では、主たる提出書類に加えて、企業情報・事業内容・労働条件・本人確認・就労状況などを補足する資料が必要になることがあります。
これらの資料は、日本語で作成されたものについて英訳提出が求められる場合があります。

履歴事項全部証明書、納税証明書・納税申告書、営業許可証、年間休日カレンダー、給与明細、在職証明書など、資料ごとの確認ポイントは以下で整理しています。
MWO申請で使う英訳資料の全体像を見る

SSW(特定技能)の場合の書類

特定技能(SSW)の場合、Company Accreditationの書類構成は Professional / Skilled Workers(専門職・技能職) の場合と基本的には同じですが、雇用条件の確認書類がより細かく分かれています。

主な書類は次のとおりです。

SSWで提出される主な書類

Application Form
(申請書)

Company Profile
(企業概要)

Job Order / Manpower Request
(求人情報登録書類)

List of Tasks
(仕事内容)

Salary Breakdown
(給与内訳)

Employment Contract
(雇用契約書)

Employment Conditions
(雇用条件書)

Recruitment Agreement
(送出機関との提携契約)

特定技能制度では、仕事内容や給与条件が日本人と同等であることを確認する必要があるため、雇用条件に関する書類がより細分化されています。必要に応じて、求人情報の登録とは|MWO申請で登録する求人内容雇用条件書とSalary Breakdownが一致しないとどうなるか|MWO申請で補正になりやすい賃金条件の確認ポイント もあわせて確認すると理解しやすくなります。

Balik-Manggagawa Contract Verificationの必要書類

Balik-Manggagawa Contract Verificationは、Company Accreditationとは全く異なる制度です。この手続は、新しい求人を登録する手続ではなく、既存の雇用契約を DMW 制度上確認する手続です。

そのため、提出書類の中心は労働者本人の資料と雇用契約になります。

主な提出書類は次のとおりです。

雇用契約

Employment Contract
(雇用契約書)

労働者本人の資料

労働者本人の主な提出資料

・パスポート
・在留カード

就労証明

就労状況を示す主な資料

・在職証明書
・給与明細

採用経緯

採用経緯を示す資料

・Sworn Statement
(宣誓書)

雇用主資料

雇用主側の主な提出資料

・企業代表者パスポート写し
・登記簿謄本

このように、Balik-Manggagawa Contract Verificationでは、求人登録ではなく雇用契約の確認が中心になります。制度の位置付けは、Balik-Manggagawa Contract Verificationとは|国内転職者のMWO手続 でも整理しています。

Company AccreditationとBalik-Manggagawa Contract Verificationの違い

Company AccreditationとBalik-Manggagawa Contract Verificationは、制度目的が異なるため、書類構成も大きく異なります。

Company AccreditationとBalik-Manggagawa Contract Verificationの違い

Company Accreditation
企業情報登録・求人情報登録

送出機関による募集

面接・内定

雇用契約

──────────

Balik-Manggagawa Contract Verification
既存の雇用契約を確認する手続

つまり、Company Accreditationは求人を制度上登録する手続であり、Balik-Manggagawa Contract Verificationは既存の雇用契約を確認する手続です。

MWO申請全体の流れ

最後に、MWO申請を含む海外就労手続の流れを整理すると次のようになります。

MWO申請を含む海外就労手続の流れ

MWO申請

Company Accreditation
(企業情報登録・求人情報登録)

送出機関による募集

面接・内定

雇用契約締結

出国前手続

OEC取得

全体の流れは、MWO申請からOEC取得まで|フィリピン人材受入の手続の流れ でも別ページで整理しています。

まとめ

MWO申請では、申請タイプによって提出される書類の構成が異なります。

Company Accreditationでは、企業情報、求人情報、雇用条件、送出機関との提携関係を示す書類が提出されます。

一方、Balik-Manggagawa Contract Verificationでは、労働者本人の資料や雇用契約を中心とした書類が提出されます。

押さえておきたいポイント

・Company Accreditationは求人登録の制度である
・Balik-Manggagawa Contract Verificationは契約確認の制度である
・Professional / Skilled Workers と SSW では書類構成に違いがある
・SSWでは仕事内容や給与条件をより細かく確認する
・必要書類は単なる添付資料ではなく、海外就労制度の中で雇用関係を確認する制度資料である

このように、MWO申請の必要書類は単なる書類提出ではなく、フィリピンの海外就労制度の中で雇用関係を確認するための制度資料として位置づけられています。

個別案件として整理したい場合

必要書類の全体像を自社案件に当てはめて確認したい場合や、
どの資料が必要になるか、在留資格や送出機関との関係まで含めて整理したい場合は、
こちらからご相談ください。

MWO申請の進め方を相談する

STRUCTURE GUIDE

制度全体の整理はこちら

フィリピン人材受入に関わる制度と手続は、
OFW制度・MWO制度・MWO申請
の3層で整理すると全体像が見えやすくなります。

制度の背景から受入実務までを一覧で確認したい場合は、
以下の全体像ページをご覧ください。

理解を広げるページ

このページを起点に、制度の全体像、申請構造、個別書類の意味を確認しやすいようにページを整理しています。